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ひとりぼっちの君

ひとりぼっちだけど、
風に吹かれて
気持ちよさそうな君。



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[作品置き場]いするぎ鏡花の世界

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3月11日

目を覆いたくなるような災厄を前に

ただ祈るしかできない

無力な私

生きることは誰かの幸せにつながっている

それだけは信じて欲しいと心より願う

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いろは

ほんのすこし色づいている
でもまだ真っ赤に燃えてない

もう赤くなりかけてるね、だったり
まだまだ青いね、だったり



少しは
いろいろな角度から
モノゴトを
見られるようになった

長いとはいえないけど
短くもない時間を歩いてきて

自分に嘘をつけないから

自由とヒキカエの孤独

ひとりだけど
ひとりじゃない


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たそがれ

どれだけ理不尽な目にあっても
どれほど割り切れない思いを抱えていても

心と体に負った傷がまだ癒えてなくても
ゆくさきが不安でしかたなくても





この空が美しいとおもえる

わたしでよかった

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さくらが君を呼ぶから

さくらが君を呼ぶから
僕はこの手を離すしかなくて

どんなかたちでも
ずっと一緒にいられたら

君が僕にくれた初めての言葉
それはとてもあまやかで
残酷な響きをまとっていた

さくらが君を呼ぶから

春の嵐に誘われて
君は帰っていく

僕とのことを忘れて

だけど僕は君との約束を忘れられない

どんなかたちでも
どんなかたちでもいいから

悲しみを忘れたふりをして
痛みなんか感じてないふりをして
なにもかも忘れたふりをして

君のそばでただひとり

sakura

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[作品置き場]いするぎ鏡花の世界

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硝子越しの体温

蒼く透き通った硝子玉の中に
君を閉じ込めてしまえたら

きれいな漆黒の瞳も
やわらかな唇も
そこからこぼれる吐息も
しなやかな身体も
触れたところから薄桃色に染まっていく
しろい肌さえも

すべてが僕だけのもの
誰にも触らせない
君が

僕だけのものだという所有の証は
誰にも見えない
君の心の深いところにしか
刻むことができないから

硝子玉の中の君には
僕でさえ触れることが叶わない
それでも掌をぴったりと
内側と外側から重ね合わせれば
たしかに伝わってくる
いのちのぬくもり

蒼く透き通った硝子玉の中に
君を閉じ込めてしまえたなら

大切に大切に大切にして

いつかきっと

粉々に壊してしまうだろう
僕が

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[作品置き場]いするぎ鏡花の世界

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大丈夫。

泣き出しそうな雪空の下で、あなたは立ちすくんでいた。
自分の足許が揺らぎ、崩れ落ちてゆく、その感覚の恐ろしさとあなたは必死に闘っていた。
背負っているものすべてを、いまここで投げ出してしまってもいいのだと言ってあげたかった。
けれど、あなたがそんな自分を許すわけがないのはわかっていたから。
どんなあなたでも否定することなく、すべてを受け入れてあげたかったから。

「大丈夫ですよ」

そう言って僕は笑った。


大丈夫。
……大丈夫。


いつもいつも、あなたにもらっていた勇気を、
今度は僕があなたに返す番だから。

小さくて恐がりな僕を、
泣き虫で寂しがりやの僕を、
すぐに自信をなくしてくじけてしまう僕を、

まるで自分のことのように胸を痛めて、
励まして、
叱って、
見守ってくれたあなたに。

大丈夫。
そう言ってあげられるほど僕は強くなれただろうか?

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[作品置き場]いするぎ鏡花の世界